歴史公園えさし藤原の郷 2


政庁

風景の写真・藤原の郷 2 [ 1 -1 ]

撮影場所 歴史公園えさし藤原の郷

撮影日 2025/05/14 13:27:28

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

歴史公園えさし藤原の郷の政庁は、平安時代の政治と儀式の中心を再現した壮麗な建築群であり、当時の権威と格式を体感できる空間です。園内には、8〜9世紀の古代東北を想定した北側政庁と、12世紀の洗練された様式を反映した南側政庁が並び、それぞれ異なる時代背景と建築美を伝えています。北側では、板葺きの脇殿や衛舎が板塀に囲まれ、まだ中央政権の支配が及びきらなかった時代の緊張感が漂います。


風景の写真・藤原の郷 2 [ 1 -2 ]

撮影日 2025/05/14 13:30:38

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

南側政庁は、唐の文化的影響を受けた左右対称の構造が特徴で、正殿を中心に整然と配置された建物群が、平安末期の政治的安定と美意識を象徴しています。この政庁では、重要な儀式や政務が執り行われていたとされ、来訪者はその荘厳な雰囲気の中で、当時の貴族たちの暮らしや権力のあり方を想像することができます。建物の細部には、木材の質感や屋根の反りなど、職人技が随所に見られ、歴史的再現へのこだわりが感じられます。



風景の写真・藤原の郷 2 [ 1 -3 ]

撮影日 2025/05/14 13:19:15

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

風景の写真・藤原の郷 2 [ 1 -4 ]

撮影日 2025/05/14 13:28:22

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED


風景の写真・藤原の郷 2 [ 1 -5 ]

撮影日 2025/05/14 13:25:45

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

政庁は単なる展示施設ではなく、歴史の舞台としての役割も果たしています。映画やドラマのロケ地としても頻繁に使用されており、平安時代の物語を現代に蘇らせる場として親しまれています。また、園内では時代衣装の着付け体験や、弓矢・貝合わせなどの文化体験も可能で、訪れる人々に歴史との深い対話を促します。政庁は、えさし藤原の郷の中でも特に象徴的な存在であり、過去と現在をつなぐ静かな力を宿しています。



御所車 牛車

風景の写真・藤原の郷 2 [ 2-2 ]

撮影日 2025/05/14 12:44:09

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR


風景の写真・藤原の郷 2 [ 2 -1 ]

撮影場所 歴史公園えさし藤原の郷

撮影日 2025/05/14 15:29:34

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

歴史公園えさし藤原の郷に展示されている御所車(牛車)は、平安貴族の威厳と美意識を象徴する雅な乗り物です。黒漆塗りの車体に金箔や華麗な文様が施され、屋根は檜皮葺で格調高く仕上げられています。大型の木製車輪を備え、牛に曳かれてゆったりと進む姿は、当時の宮廷文化の優雅さを物語ります。内部には畳敷きの座席があり、乗る者の身分や格式を尊重した造りとなっています。この御所車は、奥州藤原氏の栄華を再現する施設の中でもひときわ目を引く存在であり、来園者に平安時代の暮らしと美意識を体感させてくれる貴重な文化展示です。祭礼や撮影時には実際に使用されることもあり、歴史の息吹を感じる瞬間を演出します。



工房エリア

金属鋳造用の木型(鋳型)

風景の写真・藤原の郷 2 [ 3 -1 ]

撮影場所 歴史公園えさし藤原の郷

撮影日 2025/05/14 13:57:34

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

歴史公園えさし藤原の郷の工房エリアには、平安時代の技術を再現した金属鋳造用の木型(鋳型)が展示されています。これらの木型は、刀や農具などの金属製品を鋳造する際に使用されたもので、厚みのある木板に溝や穴が刻まれ、溶けた金属を流し込むための構造が施されています。木型には通気孔や位置合わせの工夫が見られ、当時の職人たちの高度な技術と知恵が感じられます。屋外の工房に設置されたこの展示は、実際の作業風景を想像させる臨場感があり、来園者に古代のものづくり文化を体感させてくれます。鋳造の工程や道具の役割を学ぶ貴重な機会として、教育的価値も高い展示です。


くど造りの土窯(つちがま)

風景の写真・藤原の郷 2 [ 3 -2 ]

撮影日 2025/05/14 13:57:56

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

くど造りの土窯(つちがま)は、日本の伝統的な炊事用設備で、主に農村部で用いられてきました。粘土や土を使って造られ、屋内または半屋外に設置されることが多く、複数のかまど口を持つのが特徴です。「くど」とは、かまどの古語で、煮炊きや湯沸かしに使われる炉のこと。土窯は断熱性に優れ、薪の熱を効率よく活用できる構造になっており、煮物やご飯をふっくらと炊き上げることができます。地域によって形状や装飾が異なり、生活文化や美意識が反映されています。近年では、古民家再生や体験型観光の一環として再評価され、昔ながらの暮らしを伝える貴重な存在となっています。



穀倉群

高床式の穀物倉庫

風景の写真・藤原の郷 2 [ 4 -1 ]

撮影場所 歴史公園えさし藤原の郷

撮影日 2025/05/14 13:58:59

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

再現された穀倉群は、平安時代の城柵内に設けられた高床式の穀物倉庫です。床を地面から高く設けることで、湿気や害虫の侵入を防ぎ、米や雑穀などの長期保存を可能にしていました。柱で支えられた構造は通気性に優れ、東北地方の厳しい気候にも対応。倉庫は武家の館と並び、戦時や飢饉に備えた食料備蓄の要として機能しました。えさし藤原の郷では、当時の建築技術と生活の知恵を忠実に再現し、来訪者に歴史の息吹を伝えています。



清衡館(豊田館)

風景の写真・藤原の郷 2 [ 5 -1 ]

撮影場所 歴史公園えさし藤原の郷

撮影日 2025/05/14 14:13:10

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED 

清衡館(豊田館)は、奥州藤原氏初代・藤原清衡が平泉に進出する前に居住していた館を再現した建物です。後三年合戦で焼失した豊田館を、清衡自身が江刺に再建したとされ、その姿を忠実に再現したのがこの清衡館です。寝殿造初期の様式を取り入れ、寝殿を中心に東・北・西の対屋が渡り廊下で結ばれています。屋根はとち葺きで、両端に向かって優美に反った形状が特徴的。丸柱や高床式の構造が、平安時代の貴族文化を感じさせる造りとなっており、清衡が育んだ理想の政治と文化の礎を今に伝えています。館内では、当時の暮らしぶりや歴史背景を体感でき、平泉文化の源流を知る貴重な場となっています。



風景の写真・藤原の郷 2 [ 5 -2 ]

撮影日 2025/05/14 14:14:09

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

風景の写真・藤原の郷 2 [ 5 -3 ]

撮影日 2025/05/14 14:14:26

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED