F-2B支援戦闘機は、航空自衛隊が運用する国産戦闘機F-2の複座型で、主に教育訓練や戦術支援任務に用いられます。F-16ファイティング・ファルコンをベースに、日米共同で開発された機体であり、日本の地理的特性や運用思想に合わせて大幅な改良が施されています。F-2Bは前後に2名が搭乗可能で、操縦訓練だけでなく、実戦においても電子戦や精密攻撃など多様な任務に対応できる柔軟性を持ちます。
主翼はF-16より約25%大型化され、炭素繊維強化複合材を採用することで軽量化と高強度を両立。エンジンにはF110-GE-129を搭載し、最大速度はマッハ2に達します。アクティブフェーズドアレイレーダーやフライ・バイ・ワイヤ制御など、先進のアビオニクス技術も導入されており、空対空・空対艦ミサイルの運用能力も高いです。F-2Bは、訓練機でありながら実戦性能も兼ね備えた、航空自衛隊の多用途支援戦闘機として重要な役割を担っています。