竹駒神社


社殿

風景の写真・竹駒神社 1 [ 1-1 ]

撮影場所 宮城県岩沼市稲荷町

撮影日 2025/08/17 08:04:43

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

竹駒神社の社殿は、平成6年(1994年)に再建されたもので、伝統的な神社建築の美を忠実に再現した壮麗な構造が特徴です。拝殿は千鳥入母屋造に唐破風を加えた権現造りで、荘厳さと優美さを兼ね備えています。本殿は流れ造りで、総ひのき材を用い、屋根は銅板葺き。これらの様式は、古来の神社建築の技術と美意識を継承しつつ、現代の耐震性や機能性も考慮された設計となっています。社殿の前には、天保13年(1842年)建立の唐門が構え、雲龍や波の彫刻が施された欄間や唐獅子の木鼻など、細部に至るまで芸術性が高く、宮城県指定有形文化財としても評価されています。



鳥居


風景の写真・竹駒神社 1 [ 2-1 ]

撮影日 2025/08/17 07:43:55

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

風景の写真・竹駒神社 1 [ 2-2 ]

撮影日 2025/08/17 07:44:14

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR


鳥居は、神域への入口として参拝者を迎える重要な存在です。表参道には朱塗りの鳥居と石造鳥居が並び、鮮やかな色彩と重厚な造形が神聖さを際立たせます。境内奥には朱の千本鳥居が連なり、稲荷信仰の象徴として多くの願いが込められています。鳥居をくぐることで俗世から神域へと心を切り替える意味があり、その配置や様式は信仰の流れと神社の歴史を物語ります。建築美と精神性が調和した鳥居群は、訪れる人々に深い印象と敬虔な気持ちをもたらします。



楼門・隋身門

風景の写真・竹駒神社 1 [ 3-1 ]

撮影日 2025/08/17 07:49:47

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

歴史と格式を伝える門 竹駒神社の楼門、通称「隋身門」は、1812年(文化9年)に建立された総ケヤキ造りの二階建ての門で、江戸時代後期の建築美を今に伝える貴重な遺構です。その重厚な構えと精緻な意匠は、参拝者を神域へと導く荘厳な入口としての役割を果たし、岩沼市の指定有形文化財にも登録されています。門の上部には神号額が掲げられ、仙台藩の格式を感じさせる風格が漂います。


風景の写真・竹駒神社 1 [ 3-2 ]

撮影日 2025/08/17 07:51:37

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

門の左右には、武装した随身姿の神像が安置されており、神域を守護する存在として参拝者を静かに見守っています。さらに、稲荷神社ならではの象徴である白狐の像も配されており、神使としての霊的な力を感じさせます。これらの像は、単なる装飾ではなく、神社の信仰と物語性を視覚的に伝える重要な要素となっています。



風景の写真・竹駒神社 1 [ 3-3 ]

撮影日 2025/08/17 08:19:50

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

風景の写真・竹駒神社 1 [ 3-4 ]

撮影日 2025/08/17 08:20:15

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR


風景の写真・竹駒神社 1 [ 3-5 ]

撮影日 2025/08/17 07:54:38

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

この隋身門は、2011年の東日本大震災にも耐え抜いた堅牢な構造を持ち、地域の人々にとっては「守りの象徴」としての意味も深まっています。門をくぐる瞬間、過去と現在が交差し、神社の歴史と信仰の厚みを肌で感じることができます。春には桜が門を彩り、四季折々の風景とともに、訪れる人々の心に静かな感動を与えてくれる場所です。



唐門(向唐門)

風景の写真・竹駒神社 1 [ 4-1 ]

撮影日 2025/08/17 08:25:46

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR


風景の写真・竹駒神社 1 [ 4-2 ]

撮影日 2025/08/17 07:47:48

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR



社殿

風景の写真・竹駒神社 1 [ 5-1 ]

撮影日 2025/08/17 08:00:36

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

社殿の周囲には、文化9年(1812年)建立の随神門(楼門)があり、総けやき材を用いた二層構造の堂々たる門が参拝者を迎えます。内部には随神像と神狐像が安置され、神域への導入部としての威厳を感じさせます。これらの建造物は、伊達家の庇護のもとで整備されてきた歴史を物語り、竹駒神社が地域の信仰と文化の中心であったことを今に伝えています。社殿を中心とした境内の構成は、神聖さと親しみやすさが調和し、参拝者に心の安らぎと敬虔な気持ちをもたらす空間となっています。




風景の写真・竹駒神社 1 [ 6-1 ]

撮影日 2025/08/17 08:10:05

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

風景の写真・竹駒神社 1 [ 6-2 ]

撮影日 2025/08/17 08:10:13

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR


出雲神社

風景の写真・竹駒神社 1 [ 6-3 ]

撮影日 2025/08/17 08:14:47

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

竹駒神社の境内に佇む出雲神社は、昭和31年に創建された大社造の社殿を持つ小さな神社です。主祭神は大国主神と蛭子神で、縁結びや福徳、農耕守護の神として広く信仰されています。出雲大社の建築様式を模した社殿は、荘厳ながらも親しみやすく、参拝者に静かな敬意を促します。境内社の中でも独特の存在感を放ち、竹駒神社の神聖な空気に彩りを添えています。


愛宕神社

秋葉神社


風景の写真・竹駒神社 1 [ 6-4 ]

撮影日 2025/08/17 08:13:09

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

風景の写真・竹駒神社 1 [ 6-5 ]

撮影日 2025/08/17 08:15:12

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR


北野神社

風景の写真・竹駒神社 1 [ 6-6 ]

撮影日 2025/08/17 08:15:25

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

愛宕神社

竹駒神社境内の愛宕神社は、火伏・防火の神「加具土神(かぐつちのかみ)」を祀る社で、享保2年(1717)に建立されたと伝わります。社殿は流造で、三方に縁を巡らせ、擬宝珠付き高欄や海老虹梁など江戸期の意匠が残る貴重な建築です。岩沼市内最古の神社建築として令和2年に市指定有形文化財となりました。京都・愛宕山を本山とする全国の愛宕信仰の一社で、火災の多かった時代には特に厚く信仰されました。現在も火の安全や家内安全を願う参拝者が訪れています。

秋葉神社

竹駒神社境内の秋葉神社は、火の神・火産霊神(ほむすびのかみ)を祀る防火の神社です。火之迦具土神と同一神格とされ、古来より火災から家や村を守る神として信仰されてきました。社殿は天保14年(1843)に造営され、大正13年には社頭から現在地へ移築されました。静岡県秋葉山の信仰を受け継ぎ、鎮火の法力を持つ神として崇敬され、現在も火の安全を願う参拝者が訪れています。

北野神社

竹駒神社境内の北野神社は、学問の神・菅原道真公を祀る社で、「天神様」として広く崇敬されています。道真公は平安時代の政治家・学者で、右大臣にまで昇進しましたが、讒言により太宰府へ左遷され、失意のうちに亡くなりました。その後、怨霊鎮めと学問の神として信仰が広まり、全国に天満宮が建立されました。境内の北野神社もその一社で、受験や学業成就を願う参拝者が多く訪れます。