天台宗別格本山・医王山 毛越寺 1


本堂

風景の写真・医王山 毛越寺 1 [ 1-3 ]

撮影場所 毛越寺(岩手県西磐井郡平泉町)

撮影日 2019/05/19 10:17:37

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

岩手県西磐井郡平泉町に位置する毛越寺は、天台宗の寺院として知られ、国の特別史跡・特別名勝に指定されています。この寺院では、仏の世界を地上に表現した浄土庭園や、坐禅、写経、法話などの様々な体験ができます。


毛越寺の歴史は古く、開山は慈覚大師円仁であり、藤原氏二代基衡公から三代秀衡公の時代には多くの伽藍が造営されました。しかし、火災や戦により荒廃しましたが、現在では再建され、平安様式の本堂や庫裏、一関城の大手門を移築した山門などが見られます。さらに、毛越寺は2011年には「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」の一部として世界遺産に登録されました。



風景の写真・医王山 毛越寺 1 [ 1-2 ]

撮影日 2019/05/19 10:11:20

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

風景の写真・医王山 毛越寺 1 [ 1-3 ]

撮影日 2019/05/19 10:16:39

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR


毛越寺の本堂は、平安様式の優美な建築様式を再現した姿で、現代にその歴史の一端を伝えています。この寺は単なる建造物に留まらず、「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」の一部として、世界遺産にも登録されています。



大泉が池 龍頭鷁首船

風景の写真・医王山 毛越寺 1 [ 2-1 ]

撮影日 2019/05/19 11:04:01

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

毛越寺境内にある浄土庭園の池。東西約180m、南北約90m。

中央に、東西約70メートル、南北約30メートル、勾玉状の中島あり古い記録によれば南大門前から中島南まで17間の反橋、金堂側から中島北まで10間の斜橋がかかっていた記されている。



風景の写真・医王山 毛越寺 1 [ 2-2 ]

撮影日 2019/05/19 10:36:17

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

風景の写真・医王山 毛越寺 1 [ 2-3 ]

撮影日 2019/05/19 10:36:22

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR


 

龍頭鷁首船は、青森ヒバを使用した全長9メートルの和船で、船首には空想上の生き物である「龍」と水鳥の「鷁」が装飾されています。これらの彫刻が船の優雅さを引き立て、まるで王朝絵巻のような景色を演出しています。

 

毛越寺の浄土庭園・大泉が池で行われるこの船遊びは、12世紀半ばに基衡が作庭した浄土庭園で行われます。白河天皇が京都に造営した法勝寺を模して造られたこの庭園は、歴史的な重みを感じさせます。大泉ヶ池の位置は、作庭当時からほとんど変わっておらず、その美しさが現代にも受け継がれています。



開山堂

風景の写真・医王山 毛越寺 1 [ 3-1 ]

撮影日 2019/05/19 10:25:04

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

開山堂は、毛越寺を創設した慈覚大師円仁を祀るお堂です。慈覚大師円仁は、第三代天台座主であり、比叡山延暦寺の貫主でもありました。彼は日本各地に多くの寺を建立し、その功績は広く知られています。山形市の立石寺、松島の瑞巌寺、そして浅草の浅草寺や中尊寺なども、円仁が創建したとされています。866年に清和天皇より「慈覚」の大師号を贈られたことは、その偉業が如何に称賛されたかを物語っています。


開山堂の内部には、慈覚大師像や両界大日如来像など、さまざまな仏像が安置されています。さらに、藤原三代の清衡、基衡、秀衡の画像もその中に含まれています。毛越寺自体は、奥州藤原氏二代基衡、三代秀衡の時代の寺院跡であり、その歴史と文化的な重要性は2011年に世界文化遺産に登録されました。



常行堂

風景の写真・医王山 毛越寺 1 [ 4-1 ]

撮影日 2019/05/19 10:48:14

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

享保17年(1732年)に仙台藩主伊達吉村公の武運長久を願って再建された。堂は宝形造りで須弥壇中央に本尊・宝冠の阿弥陀如来、両側に四菩薩、奥殿には秘仏としてあがめられている摩多羅神(阿弥陀経および念仏の守護神)が祀られてる。



風景の写真・医王山 毛越寺 1 [ 4-3 ]

撮影日 2019/05/19 10:40:45

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

風景の写真・医王山 毛越寺 1 [ 4-2 ]

撮影日 2019/05/19 10:40:30

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR



風景の写真・医王山 毛越寺 1 [ 5-2 ]

撮影日 2019/05/19 10:17:19

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR


風景の写真・医王山 毛越寺 1 [ 5-1 ]

撮影日 2019/05/19 09:18:20

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

慈覚大師円仁が開山した、平泉中尊寺・松島瑞巌寺・山形立石寺と共に「四寺廻廊」と言う。

平成23(2011)年6月 世界文化遺産登録

国指定の特別史跡・特別名勝



観自在王院跡

風景の写真・医王山 毛越寺 1 [ 6-1 ]

撮影日 2019/05/19 09:24:20

カメラ NIKON D810

レンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

観自在王院跡は、藤原基衡の妻によって築かれたとされています。境内跡は、「毛越寺境内 附 鎮守社跡」の一部として国の特別史跡に指定されており、その庭園は「旧観自在王院庭園」として国の名勝に指定されています。2011年には、世界遺産の一部として「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」に登録されました。この登録は、その歴史的・文化的価値を世界に認められたものです。

 

 


観自在王院跡は、毛越寺に隣接しており、かつては繁栄の中心地でした。しかし、1189年以後は荒廃し、その地は水田として利用されていました。この遺跡は約160×260mの広さを持ち、南北に延びる寺域の北部には2つの阿弥陀堂がありました。中央部には美しい園池が広がっていたと言われています。1973年から1976年にかけて行われた発掘・復元作業により、平安時代末期の庭園が再び姿を現しました。